商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2024年4月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2024年の星空

2024年4月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
4月初旬21時半頃
4月中旬20時半頃
4月下旬19時半頃

4月に入ると、北斗七星がぐっと高いところに見えるようになり、よく目立ちます。北斗七星をたよりにすると、いつも真北で輝き方角を教えてくれる、北極星を簡単に見つけ出すことができます。春は北極星を中心に、高いところを北斗七星が廻っていくようすが一晩中よく見え、北斗七星は時計の針のように、刻を教えてくれます。北斗七星が真北に来るとき、緯度の高い北海道ではほぼ天頂、頭の真上にまで昇ります。このときの北斗七星を、アイヌは「ウプシノカ(うつ伏せに寝るカムイの姿)」と呼び、低い空で仰向けになる姿「クットコノカ」と分けて名づけていて、ウプシノカは、のんびり天から大地を見守る神であり、春の訪れを告げるのです。「北斗七星」という名前は中国から伝わったもので、現在もっとも使われていますが、昔は「ひしゃく(柄杓)星」「ななつぼし」「しちよう(七曜)の星」「しそう(四三)の星」「かじ(舵)星」「ふな(舟)ぼし」「けんさき(剣先)星」など、日本各地にさまざまな名前があったそうです。北斗七星の柄の曲線を延ばしていくと、麦星、真珠星、ほかけ星へと続く、大きな曲線が描けます。これが「春の大曲線」とよばれる春の夜空のシンボルです。麦星、真珠星といった名前も、昔の日本人が名づけたものです。人が名づけるのは、よく見て親しみ、愛着があるからこそ。その思いをたどってみたり、自分ならどう名づけるか考えてみたり、春の星空を眺めながら、どうぞ楽しんでみてください。

西の空

西の空
この星空が見える時間
4月初旬21時頃
4月中旬20時頃
4月下旬19時半前頃

日が暮れて間もなくすると、西の空で木星が明るく輝きはじめます。初旬は水平線から30°ちかい高さで輝きはじめるので、すぐに見つかるでしょう。日ごとにその高度は下がり、下旬になると10°を切る低い空で光りはじめるので、うっかりすると見落としてしまうかもしれません。気をつけて探してみましょう。木星より上の空には、冬を代表する明るい星々がまだ見えています。これほど1等星が集まって賑やかに見える星空領域は他にはなく、木星とこの冬の星空全体は、今月が見納めとなります。どうぞ名残りの星空を楽しんでください。つづみ星(オリオン座)のくびれのところで輝く三ツ星は、真西の水平線に沈むので、方角の指針となります。また夜空の星々も太陽と同じように、沈むときは元の色より赤くなります。沈む直前、地球の大気を長々と通過することによって現れるこの微妙な色の変化は、特に白く明るく輝く大星(シリウス)ならわかりやすいでしょう。沈みゆく星々が見せる方角や色の変化、そんなところにもぜひ注目してみてください。

火星と土星が明けの空で輝く

4月は南東の低い空に、火星と土星が輝きます。どちらも1等星の輝きで、日の出少し前の白みはじめる空に密かに姿を見せます。特に6日は新月前の細い月がそばで輝き、珍しい星景になります。また、毎日移動するこの二惑星は11日に最も接近し、延ばした腕先の小指で隠せるほどの近さになり、注目です。その後、土星は日に日に高さが増して見えやすくなっていく一方、火星の高度はなかなか上がらず、二星はどんどん離れていきます。日々日の出が早くなるので、4月下旬は4時半過ぎが見ごろです。早くに目が覚めた方は、どうぞ探してみてください。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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