商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

お知らせ

2022年08月30日

LNG燃料フェリー「さんふらわあ むらさき」の命名・進水式を実施  ~大阪/別府航路 就航~

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 株式会社フェリーさんふらわあ (社長:赤坂 光次郎、本店:大分県大分市、以下「フェリーさんふらわあ」)が1997年から大阪/別府間を運航している「さんふらわあ あいぼり/さんふらわあ こばると」の代替船として、2023年より就航予定である新造船2隻のうち、2番船の命名・進水式が8月30日に三菱重工業株式会社 下関造船所 江浦工場(山口県下関市)で行われました。

 本船は、フェリーさんふらわあの株主である株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下「三菱造船」)に発注したLNG 燃料フェリー(註1)となります。

 式典には関係者が出席し、商船三井会長の池田潤一郎様により「さんふらわあ むらさき」(以下「本船」)と命名され、続いて本船就航予定航路発着地の大阪府/ 大分県に縁のある、パラアスリートの中西麻耶様により支綱切断が執り行われました。

 本船は、2023年3月に三菱造船から引き渡しを受けた後、大阪/別府間を運航していきます。

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 本船の名前「さんふらわあ くれない(1番船)・むらさき(2番船)」の由来は110年前に遡ります。1912年大阪商船(現:商船三井)阪神/別府航路の開設と共に投入されたのが貨客船の初代「紅丸」、続いて「紫丸」が就航しました。20世紀初頭まで、船舶は「石炭」を燃料としていましたが、1924年に就航した2代目「紅丸」は、「ディーゼルエンジン」を搭載。当時の最新技術をいち早く採用し、その後現代まで続くディーゼル船の先駆けとなりました。人々の交通や観光の夢を叶えた客船である「くれない丸」「むらさき丸」。大阪/別府航路が 就航110年を迎える今、さんふらわあシリーズで瀬戸内海に復活します。

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 本船のテーマは「復活ときずな(KIZUNA)」。「きずな(KIZUNA)」というテーマには世代を超えて家族が集い、船旅を楽しむという願いを込めました。フェリーさんふらわあは、そんな家族のつながり=きずな(KIZUNA)を再認識する場として、長距離フェリー初となる「コネクティングルーム」を設置し、3世代で楽しめる空間の提供をします。 

 また、客室区画は定員一人当たり面積を拡大し、最上階8階の客室にはクルーズ船並みのバルコニー付きのスイートフロアを設置。大浴場とレストランの拡大、3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置するなど、「カジュアルクルーズコンセプト」(註2)を更に拡充します。

車両区画は既存船に比べてトラックの積載台数を大幅に増やし、ドライバーズルームの拡充や定員一人あたりの面積を大幅に拡大。モーダルシフトへの対応を更に促進します。

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 本船はLNGと重油それぞれを燃料として使用できる高性能Dual Fuelエンジンを搭載し、二酸化炭素の排出量を従来より20%以上削減、硫黄酸化物をほぼ排出しない優れた環境性能を達成して環境負荷の低減をはかります。

 商船三井グループは、2021年6月に「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」を策定し、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目標としています。今後もグループ一丸となり低炭素化社会の実現に貢献していきます。

 

(註1) 関連プレスリリースをご参照ください。

株式会社商船三井 2022年8月30日付 プレスリリース
LNG燃料フェリー「さんふらわあ むらさき」の命名・進水式を実施
~低・脱炭素化社会の実現に向けて~

株式会社商船三井 2019年11月20日付プレスリリース
「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」2隻の建造を決定 ~最新技術による「環境負荷の低減」及び「モーダルシフトへの対応」の達成と「伝統の継承」を共立させた大型フェリー~」

(註2) 上質な船旅としてのクルーズを、定期航路を利用することで気軽に楽しんで頂く、商船三井グループフェリー事業の基本コンセプト