星空教室 2021年3月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2021年の星空

2021年3月の夜空

西の空

西の空
この星空が見える時間
3月初旬21時半頃
3月中旬20時半頃
3月下旬19時半頃

冬の明るい1等星を結んでできる冬の大三角や冬のダイヤモンドは、地球から見て最もにぎやかな星空の領域です。今年はここに火星も1等星の明るさで加わり、さらににぎわっています。1等星は、よく見ると色がわかります。平家星(ベテルギウス)やすばるのあと星(アルデバラン)は赤く、大星(シリウス)やいろしろ(プロキオン)、銀ぼし(カストル)は白く、源氏星(リゲル)は白でも少し青白っぽく見えるかもしれません。そして金ぼし(ポルックス)やすまるのあいて星(カペラ)は薄いオレンジ色をしています。太陽と同じように自ら光を放つこれらの星々、恒星は、その色で表面温度が推定でき、白から青白は1~2万度、赤は3千度、オレンジ色は4~5千度くらいと見積もられています。なぜ推定できるかというと、太陽を含め星座をつくる恒星はみな、その中心で核融合が起こってエネルギーを生みだし、表面から光を放っているとしか考えられないからです。太陽の光が地球に届き、空気中の水滴で分散されると虹色が見られるように、星の光も分解すると同じように虹の七色が現れます。ただ、赤い星からは赤色の光が多く届き、青白い星からは紫や青い光が多く届き、それら全てが合成された光の色を、私たちは星の色として見ています。ただし、緑の光を多く放つ星は赤と青の光も同じくらい放つため、それらが合成されると人の目には白く見え、緑色の星は見られないのです。一方、惑星の火星は自ら光を放っているのではなく、太陽光を反射しています。ただ、その大気や大地が一部の光を吸収するので、太陽とは違う、赤っぽい色をして見えているのです。

北の空

北の空
この星空が見える時間
3月初旬22時頃
3月中旬21時頃
3月下旬20時頃

北斗七星は、その名前ととともに、柄杓のような形がよく知られています。「斗」とはまさしく柄杓を意味する字で、この名前が生まれた中国をはじめ世界中多くの人々が、この星の並びから水を掬う道具を想像していました。北斗七星は一晩のどこかで必ず見られる星座ですが、日没後すぐに見えたとき、東の空で柄が水平線/地平線を指すように見えるときが、春分の頃です。深夜には空高く柄杓が横になるように昇り、明け方にかけて西の空へと移動しますが、この時期は一晩中見ることができます。北斗七星と対になって北極星を回る星座が、やまがた星です。その形から山だけでなく碇にも見立てられ、地域によって様々に名づけられていました。他にも、北斗七星を七曜、やまがた星を五曜とよぶこともありました。「曜」という字には光り輝くという意味があり、美しい形にまとまった星が、対になって回るようすをよく表していると思います。西洋で獅子と見立てられたしし座は、日本では糸を紡ぐ糸車に見立てて「いとかけ星」とよぶ地域がありましたが、獅子の頭の部分を、雨樋を掛ける金具に見立てて「といかけ星」とよぶ地域もありました。似て非なる意味の名前が同じ星座の部分についていて、ややこしくも面白いことです。夜が更けてくると、麦の刈り入れの頃に日没の空に天高く輝く麦星が見えてきます。麦星が見えてくると、いよいよ春だな、と感じます。

明け方の空に集う惑星たち

1月の夕空に見えた水星・木星・土星の三惑星が、今月は明け方、日の出30分前、10°前後の低い空に並びます。木星と土星は月初、水平線ギリギリの高さですが、毎日少しずつ高くなり、徐々に見えやすくなっていきます。水星は月初、木星と土星の間に位置しますが、5,6日は木星のすぐそばまで移動するので、その頃が見つけやすいでしょう。その後、少しずつ明るくなりますが、低い位置へ移動し、中旬には見えなくなります。ただしその直前の10、11日は、三惑星に加えて細い月も並び、白む空に束の間のはかない惑星たちの集いが楽しめるます。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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