商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

運送会社のお客様へ

安全運航のために、サイドブレーキの励行および車輛リングの取り付けが必要です

海上では、「波・うねり」による船体動揺が発生し、予期せぬ荷物への衝撃・ズレ(移動)が発生する恐れがあります。船内で貨物の移動を防ぐためには、車上の荷物を初期移動が起こらないように確実に固縛する事が必要です。

海上では、船体が大きく揺れることがあります(荷物移動の恐れ発生)

船舶が海上を航行する際には、海上が静かな時は殆ど船体が動揺することもなく、陸上走行時より衝撃は少ないですが、一旦時化(しけ)ると陸上走行中よりはるかに複雑な、強風・波による横揺れ(ローリング)・縦揺れ(ピッチング)その他の動揺が発生し、荷物が衝撃を受けたり移動するだけでなく、車両そのものが移動、また最悪の場合は転倒することがあります。


参照資料:小学館「図鑑NEO乗り物」


海上は、波・風で大時化になる事があります

一般的に、風が20m、波が4m前後になると大時化となり、船舶が大きく動揺して荷物にも影響が出ます(船舶が風や波を受ける方向等によって異なる場合があります)。


フィンスタビライザーだけでは、動揺を防止できません

フインスタビライザーは、「横揺れ」を防止することはできますが、「縦揺れ」等には効果ありません。また、大時化になると波が本船にぶつかり、その衝撃が荷物、車両の移動のきっかけとなりますが、フインスタビライザーは、動揺に対して万能ではありません。


ご乗船の際には、陸送時より厳重に荷物を固縛してください

陸上走行時より、固縛のロープ等の数を多く、また、しっかりした固縛装置で固縛してください。固縛のしっかりしていない車両が見受けられ、対応に苦慮しています。船が動揺すると、荷物、車両も移動するということをご理解いただき、しっかりとした固縛をお願いいたします。


船では、固縛装置で移動を防止しています

陸上で荷物を運送する時は、荷物を車両に固縛する事のみで安全輸送が確保できますが、フェリーによる輸送では、荷物を積載した車両を船体に対し確実に固縛する必要があります。

このため、シャーシーについては、補助脚への負担を軽減するためキングピンのある場所に「シャーシー台車」をセットするとともに、全てのトラック・シャーシーにワイヤー式またはベルト式カーストッパーで車両の移動を防止しています。

車両側においても、固縛装置の取り付けが出来る車輛リングの設置が必要です。海上の荒天時は車輛リングが完全でなく(車輛リングの取り付け位置が悪い、消耗しており壊れやすくなっている等)安全が確保できない車両については、やむを得ず乗船をお断りする場合があります。


車両には、車両自体の移動防止固縛を行うための車輛リングが必要です

本船では、カーストッパー等の固縛装置を使用していますが、車体のほうにカーストッパーを着脱するためのリングがないと固縛できません。また、せっかくリングがついていても、適切な場所にリングがないと固縛できなかったり、固縛しても有効に働きません。

次の写真の例のように、正しい場所に充分な数の車輛リングを付けてくださいますよう、お願いいたします。

トレーラーシャーシ

中・大型トラック


荷物の隙間は、移動の原因になります

荷物に隙間があると、不十分な固縛による移動と同じく、荷物が移動する原因になります。基本は、隙間全体を埋める必要があり、隙間に角材等を入れたりしてください。形状が安定していない積荷にたいしては十分な転倒防止対策を行ってください。

海上の状態により積替えをお願いすることがあります。


運送人(陸送・海運会社)が航海に耐える固縛を行ってこそ、安全運航が確保できます

当社は、荷主が安心して輸送できるシステムの確立に努め、荷物の品質確保及び安全運航に努めてまいります。

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