商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2022年2月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2022年2月の夜空

南の空

南の空
この星空が見える時間
2月初旬21時半頃
2月中旬20時半頃
2月下旬19時半頃

1月の末から2月の頭にかけて、気温は最も下がり、冬が最も深まります。この時期、夜空には日没と同時に冬の1等星が勢ぞろいして、にぎやかに夜が始まります。そして21時ごろには、その星々が南の空から頭上にかけて高く昇り、最も見頃を迎えます。なかでも明るいのは大星(シリウス)で、南の低めの空でキラキラと輝きます。星座をつくる星、つまり太陽のように自ら輝く恒星の中で、地球から最も明るく見える星がこの大星です。昔の名残りから、ある一定以上に明るい恒星は、すべて1等星と呼ばれますが、そのため一口に1等星と言っても明るさはずいぶんと違い、冬の1等星の中で最も暗いふたご座の金ぼし(ポルックス)と比べ、大星は10倍もの明るさで輝きます。このあたりには1等星が7個も集まりとてもにぎやかですが、よく見ると明るさだけでなく色にも違いがあります。星空を見上げるときは、その輝きや星座の形だけではなく、星々の特徴を見比べてみるのも面白いのです。
大星が南の空に来るころ、その下方、水平線ギリギリところに、条件がよければほんの少しの間だけ星が現れます。古来から見えると縁起が良いとされてきた、老人星(カノープス)です。この星は地球から見て大星の次に明るく輝く星なので、南方に行けばとてもよく見えます。しかし中国、朝鮮、日本の中心地では地平線から数度の高さまでしか昇らず、見えないことの方が多かったことから、縁起ものとされてきたのです。本来は明るい星ですが、低い空では大気の影響を受けてそれほど明るくも見えません。でも滅多に見えない星なので、見えたときにはやはり嬉しくなります。みなさんもぜひ、探してみてください。

北東の空

北東の空
この星空が見える時間
2月初旬21時半頃
2月中旬20時半頃
2月下旬19時半頃

2月に入り、夜が更けてくると北東の空に北斗七星が立ち上がるように昇ってきて、見えやすくなってきます。北斗七星は春の夜空のシンボル「春の大曲線」の起点で、その北斗七星が見えるようになってくると、まだ寒く、冬真っ只中にいるようでも、徐々に春が近づいてきていることを感じます。2月4日は立春で、ここから春の気配が立ち始めるとされる日ですが、このように夜空にも春の兆しは見られるのです。やまがた星と同様に、北斗七星を頼りにすると、方角の指針の星「北極星」を簡単に見つけることができます。2月はどちらからも北極星を探せる絶好の時期なので、ぜひ見つけてみましょう。そして1、2時間の間を置いて空を眺めると、やまがた星と北斗七星の動きから、北の空では北極星を中心に、星々が反時計回りに回っていることがよく感じられます。また東の空には、早春の星座、しし座がよく見えるようになります。海の中から飛び出して、天に駈け昇ろうとしているようにも見えるその姿は、冬の眠りから覚めて動き始める季節の感覚に重なります。星空と季節は、とても深く結びついています。星空を眺めるときは、皆さんの自身の季節感と、星空を結びつけてみましょう。

明けと宵の空に輝く惑星たち

2月に入ると、先月までかろうじて見えていた土星が、太陽と重なって見えない時期を迎えます。そのため宵の西の空には、木星だけが輝きます。日没から1時間ほどしか見えませんが、1等星より明るい木星は、やはり見応えがあります。その木星も、下旬になると太陽を追いかけるようにすぐ沈むので、宵の空では今月が見納めとなります。一方、明け方の東の空には、明けの明星・金星が、徐々に高くまで昇るようになり、日に日に見えやすくなります。金星の近くには赤い火星が輝き、また中旬は低い空に水星も姿を見せ、まだ遅い夜明けの空をにぎわします。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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