商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2022年4月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2022年4月の夜空

北東の空

北東の空
この星空が見える時間
4月初旬21時頃
4月中旬20時頃
4月下旬19時過ぎ頃

4月に入ると、日没間もない時間から北斗七星が空高くに昇り、見えやすくなります。北斗七星の形は覚えやすく、一度見つけられるようになると忘れがたい星の並びです。その形を柄杓に見立てて覚えている方も多いでしょう。西洋星座ではおおぐま座の一部になり、柄杓の水を汲むところが熊の体、柄が熊の尻尾に見立てられています。春は北斗七星が見えやすい季節ですが、北斗七星は一日で北極星を一回りするので、一晩北の空を眺めていれば、どこかの時間帯で見ることができます。特に北海道のような北の地域では沈むことがなく、北の方角が開けていれば、いつも見ることができます。毎夜北極星を廻るそのようすから、アイヌの人々は北斗七星にウポポ・ケタ(輪舞する・星)と名づけ、北斗七星の形に輪舞するアイヌの人々の姿を重ねていたようです。新たにできた国立アイヌ民族博物館からは、アイヌの輪舞映像が公開されているので、いつでも観ることができます。北斗七星と一緒に、ぜひその世界観も味わってみてください。
北斗七星の柄のカーブを延ばしていくと、オレンジ色の明るい麦星、そして白い真珠星へと続き、大きな「春の大曲線」が夜空に浮かんできます。さらに空が十分に暗ければ、その先に、船にかけられた帆のような形をしたほかけ星も見えてくるでしょう。また春の大曲線の上方には、悠々とくつろいでいる獅子の姿でしし座が輝いています。だいぶ暖かい季節になってきたので、ぜひ春の夜空をゆっくり星を見上げてみてください。

西の空

西の空
この星空が見える時間
4月初旬21時頃
4月中旬20時頃
4月下旬19時過ぎ頃

日が暮れると、西の空には明るい星が次々に輝きだします。これらは冬の間よく見えていた星々で、1等星を結んでできる大きな六角形の冬のダイヤモンドと、そのダイヤモンドの中で輝く赤い1等星・平家星(ベテルギウス)、最も明るく輝く大星(シリウス)、その上で輝くいろしろ(プロキオン)を結んでできる冬の大三角は、冬の夜空のシンボルです。夜空にこれほど1等星が集まって見える領域は他にはなく、ここは地球から見て最もにぎやかな星空ですが、4月になると夜が更けるとともに次々に沈んでいき、深夜には見えなくなってしまいます。日没の時間が日に日に遅くなるため、来月には冬のダイヤモンド全体は見られなくなってしまいます。どうぞしっかり見納めてください。暗めの星が集まっている星団・すばるは、淡くはかなく輝くので、今月はもう見るのが難しいかもしれません。探すときは、暗い光にも反応する目の端で見ることを意識してみましょう。今年の4月下旬は、見られるチャンスの少ない水星が、1年で最も見えやすくなる時期です。ちょうどすばるに接近するので、まとめて探してみましょう。

明け方の空をさまよう惑星

4月に入ると明け方の東の低い空に木星が見えるようになり、先月から見えている三惑星とともに、夜明け前の空が4個の惑星でにぎわいます。月初めは、明けの明星・金星と、火星、土星が集まり目を引きます。しかし惑星たちの動きは速く、日に日にその位置関係が変わっていきます。5日には火星と土星が極接近し、中旬には四惑星が等間隔にきれいに整列して見えますが、下旬になると今度は金星が木星に急接近していきます。日々の変化の少ない星空のなかで、惑星たちの動きはとてもダイナミックなので、見ていて面白いものです。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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