星空教室 2021年8月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2021年の星空

2021年8月の夜空

南東の空

南東の空
この星空が見える時間
8月初旬 21時半頃
8月中旬20時半頃
8月下旬19時半頃

8月に入ると、日没とともに七夕の星々が東の高い空に現れ、輝きだします。高いところで輝いている星がおりひめ星で、ひこ星は南寄りの少し低いところで輝いています。どちらも白い1等星ですが、わずかにおりひめ星の方が明るく見えます。私たちの眼では夜空を見ても奥行きがわかりませんが、実際にはおりひめ星の方が遠くにあり、実はおりひめ星の方が10倍も明るい星です。天文学者の研究によって、おりひめ星の周りには、二重の星屑のリングがあることも発見されています。それは太陽系の二重のリング、小惑星帯と冥王星の外側にあるカイパーベルトとよばれるリングの在りようとよく似ているので、おりひめ星のふたつのリングの間にも、木星や土星のような惑星があるのではないかと想像されます。一方ひこ星は、とても高速で自転していることがわかっています。地球は24時間で、太陽は約1ヶ月で自転していますが、ひこ星は直径も質量も太陽の1.7倍ほどあるにもかかわらず、わずか10時間で自転していて、かなり扁平した楕円球となっていると見られます。一見同じように見える星でも、よく見るとその姿はずいぶん違うのです。夜空を見上げても、点にしか見えないはるか彼方の星々のことなのに、人間の観察力、探究力は本当にすごいものです。何千年と積み重ねてきた、世界がどうなっているのか知りたいという好奇心は尽きることなく、これからも新たな発見が続いていくのでしょう。
夜が更けてくると、ひこ星に続いて土星と木星が昇ってきます。去年は南斗六星のそば、十文字星から南斗六星、魚つり星へと流れる天の川のほとりで輝いていた両惑星は、1年の間に少し動きました。どちらもちょうど太陽と反対側に見える今月は、地球との距離が近くなり、1年で最も明るく輝きます。

北西の空

北西の空
この星空が見える時間
8月初旬21時半頃
8月中旬20時半頃
8月下旬19時半頃

8月に入ると、夜空の大きなヒシャク・北斗七星が、西の低い空へと傾きはじめます。そうすると徐々に見えやすくなってくるのが、カシオペヤ座です。低い空に見えるときのW形が船の碇のように見えることから、いかり星とよぶ地域が日本各地にあったそうです。北斗七星にも、その形が船の舵に似ていることからかじ星という別名があり、ヒシャクの柄の部分を船とみなすふな星という名前もあったとか。どれも海に囲まれた日本らしい名前です。
ふたつの星座に挟まれた北極星は、ポツンと光る少し暗い2等星で、いきなり見つけるのは難しい星です。しかし北斗七星やいかり星を頼りにすると、簡単に見つけられます。また北斗七星といかり星はほとんど沈まず、24時間で北極星を廻るので、時計の針のように、その動きで時の経過も教えてくれます。どれも夜の漁や航海では欠かせない星だったのです。
北斗七星のヒシャクの柄の曲線は、そのまま延ばすと麦星へとつながります。春の大曲線とよばれるこのカーブは、そろそろ見納めの時期になってきました。今月は早い時間ならかろうじて、麦星の先におとめ座の青白い1等星・スピカも見つかります。真珠星ともよばれたとされるこの星は、1等星でも少し控えめで清楚な印象が残ります。
春の大曲線が西の水平線に沈んでいくころ、夏の大三角が天高く頭上に昇り、そこから天の川が南の水平線へと流れこみます。月明かりのない夜は、ぜひ眺めてみてください。

輝く明るい惑星 金星・木星・土星

日没から30分くらいすると、西の空に宵の明星・金星が輝きはじめます。金星は月に次いで明るく見える天体で、水平線に沈む直前に、その輝きがかすかに海面に映り込むこともあります。海上ならではの金星の風景です。11日には金星のそばで細い月が並び、花を添えます。金星が太陽を追いかけるように沈んで行くのに対し、土星と木星は、太陽が沈むとともに東の空に昇ってきます。太陽と反対側に見える今月は地球との距離が近く、最も明るい時期です。22日は満月が並び見えにくくなりますが、両惑星は負けじと輝きます。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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