星空教室 2021年12月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2021年12月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
12月初旬 21時半頃
12月中旬20時半頃
12月下旬19時半頃

12月は下旬に冬至を迎え、夜が最も長くなる季節です。日が暮れてしっかりと暗くなる20時、21時ごろになると、東の空には冬の明るい1等星たちがすべて水平線から姿を現し、キラキラとにぎやかに輝きます。最期に昇ってくる大星は、日本から見える恒星(太陽のように自ら輝く星)としては最も近くて最も明るく、とても美しい星です。大星とは日本に伝わる名前ですが、明るくて大きく感じられることからついた名前でしょう。大星から明るい星々をたどっていくと、冬の大三角や冬のダイヤモンドとよばれる、夜空の大きな三角形や六角形が見つかります。パズルのように探してみるのもおもしろいです。
星々をよく見ると、赤やオレンジ、白色と、明るさだけでなく色も違うことに気づきます。恒星はすべて核融合反応というしくみで光を生みだしており、そのことが解ってから、今では星の色から星表面の温度を知ることができます。赤い星は3千度、オレンジ色なら4千度、白い星は1万度程度と考えられます。ただ、表面温度が高いからといって明るいとは限らず、例えば大星(シリウス)と源氏星(リゲル)は、同じような白色していますが、源氏星の方がはるかに明るい星です。見た目は大星の方が明るいですが、源氏星は100倍も遠く860光年にあることを考えると、同じ距離に並べると源氏星の方がはるかに明るいのです。
あまりにも遠く、手に取ることはもちろん、近くに行って見ることもできないのに、人はあの手この手で星々の素性を調べ、宇宙の秘密に迫ろうとしています。解ったところで人生にはなんの影響もないのですが、それでもなぜか、宇宙の秘密がわかると少し豊かな気持ちになります。おもしろいものです。

西の空

西の空
この星空が見える時間
12月初旬20時半頃
12月中旬19時半頃
12月下旬18時半頃

夏に一晩中よく見えていた夏の星々が、そろそろ見納めの時期になりました。おりひめ星・ひこ星は夜が更ける前に沈んでいきますが、日没が早いので日没後間もない時間に西の空を見上げれば、輝く夏の大三角がゆっくり楽しめます。この時期になると、1等星のあまのがわ星を頂く十文字星は、上下が整い、最も十文字らしく見えます。水平線から立ち上がる大きな十字架としても、存在感を放ちます。12月といえばクリスマスのシーズン。クリスマスに欠かせない十字架は、夜空を見上げればそこに見えるのです。
夏の大三角の南側には、明るい木星と土星も輝き、早い時間帯ならひときわ明るく輝く宵の明星・金星も見られます。一方、北の高い空に目を移すと、M字形に星が並んだやまがた星が見えます。少し暗い2等星の並びですが、その名の通りふたこぶの山のような星の並びは特徴的で、控えめに輝きながらも夜空にすぐ見つけ出すことができます。このやまがた星を頼りにすると、真北の空でほとんど動かず、方角の指針となる北極星も見つることができます。
十文字星の縦のラインはそのまま天の川と重なっており、十文字星からやまがた星、東の空の平家星、大星へとたどっていくと、冬の天の川が見えてきます。街中ではすっかり見えなくなった冬の天の川です。月のない夜は、ぜひ見上げてみてください。

夕暮れ空の明星 木・金・土星に注目

夕方、日没から15分もすると、暮れきらない西の低い空に、宵の明星・金星が輝きだします。金星が見えはじめてしばらくすると、木星、土星もその少し斜め上空に輝きはじめます。明るい3個の惑星がこんな風に近くに並んで見えることはとてもめずらしく、この華やかな夕空をぜひ楽しんでください。年末には金星のすぐ南側に水星も並び、さらにめずらしい星景となります。初夏からずっと西の空に見えていた金星は、今月上旬に最も明るくなり、年明けに一旦見えなくなりますが、1月下旬からは明けの明星として東の空に輝きだします。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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