商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

星空教室 2026年1月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2026年の星空

  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月

2026年1月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
1月初旬21時頃
1月中旬20時頃
1月下旬19時頃

1月に入ると、20時ごろには冬の明るい星々が東の空に勢ぞろいして、にぎやかな星空が見られます。1年前はつりがね星(おうし座)あたりで輝いていた木星は、1年かけてふたご座まで移動しましたが、まだ冬のダイヤモンドの中で輝き、冬のにぎやかな星空領域に今年もさらなる華を添えています。来年の木星はこの視界から外れる位置まで移動してしまい、華やかさはなくなります。再びこの領域で木星が輝くのは12年後です。この冬はどうぞ、このにぎやかな星空を楽しんでください。冬のダイヤモンドの中央付近には、肉眼では見えませんが、かに星雲とよばれる天体があります。現在は写真のようなガスが広がった状態ですが、これは西暦1054年に星が大爆発を起こしたあとの残骸であることが分かっています。これは中国のほか、日本の陰陽寮でも記録され、それが歌人の藤原定家の日記「明月記」に引用されて今に伝わったことから解明されました。記録によると、木星のような明るい星が突然現れ、徐々に暗くなりながらも2年間くらい見えていたようです。近い位置で木星が輝く去年から今年の星空は、その当時の雰囲気が感じられる空といえるでしょう。このような爆発は、太陽の8倍以上の質量をもつ大きな星が一生を終えるときに起こる現象で、超新星爆発といいます。私たちが直接目にすることは滅多にないですが、超新星爆発は宇宙のあちこちでちょくちょく起こっています。つづみ星(オリオン座)の平家星(ベテルギウス)や源氏星(リゲル)もいつか爆発し、これらが爆発したときは満月ほどの明るさで輝くと予想されています。

北西の空

西の空
この星空が見える時間
1月初旬21時頃
1月中旬20時頃
1月下旬19時頃

クリスマスのころまではかろうじて見られた夏の大三角も、年が明けるとおりひめ星・ひこ星は見えなくなり、あまのがわ星のみが水平線の上にポツンと残された、そんな星空が日没後に見える季節になりました。枡形をした秋の四辺形は、少し暗めの2等星からなるひかえめな季節のシンボルです。今年は、土星の方が目を引くでしょう。北の空には、やまがた星(カシオペヤ座)が高い空によく見えていて、真北の空で輝く北極星を探すのを助けてくれます。とかき星(アンドロメダ座)のかたわらには、約1兆個の星が集まってできたアンドロメダ銀河があり、暗い空で月明かりがなければ、肉眼でも微かに見えることがあります。条件のよい夜は、どうぞ250万光年彼方から届く淡い輝きを探してみてください。アンドロメダ銀河にはM31という名前も付いていますが、これは中世のメシエというフランス人天文学者が、彗星に間違えそうな淡く輝く天体に付けた番号です。かに星雲にはM1、すばるにはM45、つづみ星(オリオン座)の中にあるオリオン星雲にはM42という番号が付けられ、全部で110番まであります。望遠鏡がなくては見えないものが多いですが、M45(すばる)、M42(オリオン星雲)、M31(アンドロメダ銀河)は肉眼でも見つけられ、双眼鏡があればよく見えます。

1年の始まり、元旦と元日

古代ローマでは、昼夜が等しくなる春分のころが1年の始まりで、古代中国や日本の旧暦では、夜が最も長い冬至と春分の中間、寒さ極まる立春を1年の始まりとしていました。キリストの割礼日から決まった現在の年初1月1日には、実は天文学的な意味はありません。また「元旦」という言葉がありますが、「旦」という字は地平線上の雲を抜けて昇った太陽を表しており、よあけ、あさという意味を持ちます。「元」ははじめという意味をもつので、元旦とは年の初めの朝を意味します。1月1日全日を意味する言葉は「元日」となります。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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