
海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2026年2月の夜空
南の空

- この星空が見える時間
- 2月初旬
21時半頃 - 2月中旬
20時半頃 - 2月下旬
19時半頃
2月に入ると、冬の明るい1等星がすべて、日暮れとともに南東の空に輝きはじめます。低めの空で特に明るく輝いているのが大星(シリウス)で、これは星座をつくる星(自ら輝いている恒星)の中で最も明るく見える星です。大星とその上空で輝く平家星(ベテルギウス)、いろしろ(プロキオン)とを結ぶと、大きな正三角形が描け、これは「冬の大三角」と呼ばれています。冬の大三角の西側には、源平合戦の旗色になぞらえて名づけられたと伝わる、赤い平家星と白い源氏星(リゲル)が、三ツ星とともにくびれた四角形をつくっています。これが西洋では神話の狩人オリオンの姿、オリオン座に、日本では鼓に見立てられてつづみ星となっています。三ツ星の下には、よく見ると暗い星が三つ連なっており、小三ツ星と呼ばれています。小三ツ星の中央はぼんやり見えるのですが、これは星がガスをまとって輝いているからです。オリオン星雲と呼ばれるこの星雲の中では、今まさに多くの星が誕生していて、生まれたての星が放つ光で照らされたガスが星とともに輝いています。街中ではすっかり見えなくなってしまった小三ツ星も、暗い海上の晴れた空ならきっと見えるでしょう。高い空で大星以上に明るく輝いているのは、木星です。惑星である木星は自ら輝いていませんが、太陽の光を反射して、大星の2倍ちかく明るく輝いて見えます。一方、水平線ギリギリの低い空には、滅多に見られない老人星(カノープス)が、少しのあいだ昇ります。大昔から、見られたら縁起がよいとされてきた星です。どうぞ探してみてください。
北東の空

- この星空が見える時間
- 2月初旬
21時半頃 - 2月中旬
20時半頃 - 2月下旬
19時半頃
日が暮れて十分に暗くなってくると、東の空にしし座が見えるようになってきました。春の星座のさきがけであるしし座は、駆け上がるように水平線から昇ってきます。「?」マークを反転させたような獅子の頭の部分は、西洋の草刈り鎌のように見えることから「獅子の大鎌」とも呼ばれます。東の低い空に見えるときは、大鎌の部分が雨樋を掛ける金具のように見えることから、日本には「といかけ星」という名前も伝わります。星座は世界中の人々が大昔からそれぞれに、星の動きを追うための目印として、結んで名づけてきたものです。自分で好きに結んで名づけてみるのも面白いでしょう。星空は変わらないようで日々少しずつ変化し、毎年同じ時期に元に戻ってくるので、例えばしし座に見慣れると、しし座が見えるようになると寒さの中にも春が近づいていることが感じられます。自分なりの星座でも季節感を味わうことができるのです。しし座とともに、北東の空には北斗七星も昇ってきました。南西の空にやまがた星(カシオペヤ座)も見えるので、これからしばらくは、この両方から北極星を探し出すことができます。真北の空で輝き、方角を教えてくれる北極星も、どうぞ探してみてください。
日没30分後の束の間の輝き

太陽系の最も内側で、太陽の強烈な光と熱を浴びながら廻っている水星が、2月20日に最も太陽から離れて見える位置に来ます。それでも地球からは太陽とそれほど離れて見えることはなく、暗くなって見え始めた頃には既に水平線から10°ほどの低さで、日没から90分後には沈んでしまいます。太陽に最も近い水星の太陽を廻る速さは、惑星の中で最大なので、見える高度の変化も大きく、見られるチャンスは1週間ほどとなります。また、秋からよく見えていた土星は今月が見納めとなり、金星は春ごろからよく見えるようになります。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。


