
海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2026年6月の夜空
西の空

- この星空が見える時間
- 6月初旬
22時頃 - 6月中旬
21時頃 - 6月下旬
20時頃
6月に入ると多くの地域で麦が収穫期を迎え、麦畑は熟れた麦で小麦色に染まります。この時期、日が暮れると頭上で明るく輝きだすアークトゥルスは、日本では多くの地域で麦と絡めて名づけられ、麦星、麦刈り星、麦熟れ星などと呼ばれていました。この星のオレンジ色の輝きは、熟れた小麦色のようでもあり、ぴったりの名前と言えるでしょう。6月は下旬ごろから梅雨に入りますが、旧暦ではこの時期がちょうど五月/皐月にあたり、五月雨という言葉は本来梅雨の長雨のことを指していました。そして五月雨が降る時期に晴れれば明るく輝く麦星には、五月雨星という名前も伝わります。五月晴れという言葉がありますが、これも今の5月ではなく梅雨時期の晴れ間を意味し、五月雨星は五月晴れの夜に見えるのです。麦星が高い空に見える頃、その北側には北斗七星が、天から吊り下げられた柄杓のように見えています。その柄のカーブを麦星、更に南側へと延ばしていくと、おとめ座の青白く輝くスピカが見つかり、よく晴れていればその先に、船の帆のような形をしたほかけ星も見つけられるでしょう。これらを結んでできる春の大曲線は、今月に入ると宵のうちから西寄りの空に見えるようになり、春から夏への季節の移ろいを感じます。春の先駆けとして現れたしし座は、春の大曲線より早く西の低い空へと進むので、下旬には深夜までに水平線へと沈んで見えなくなってしまいます。
東の空

- この星空が見える時間
- 6月初旬
22時頃 - 6月中旬
21時頃 - 6月下旬
20時頃
6月に入ると、日が暮れて間もなくすると、北東の低い空におりひめ星が輝きはじめます。おりひめ星と言えば七夕の星ですが、相方のひこ星はおりひめ星より3時間ほど遅れて昇ってくるので、両星がそろって見えるのは夜遅くになります。七夕の伝説は中国からアジア各地に伝わって、地域ごとに独自に変化をしています。日本には万葉の時代に伝わったと考えられ、日本古来からの禊ぎの行事「棚機(たなばた)」と混じり、仏教の盂蘭盆会に先立つ行事と位置づけられたりした後、江戸時代に宮廷の年中行事から民衆へも広がっていったようです。織女/牽牛が中国での星名で、日本では織り姫星/彦星という名前で全国に広がりましたが、織女が「たなばた」になったり、両星がセットになって、めんたな/おんたな、にしたなばた/ひがしたなばた、など棚機にちなんで呼ぶ地域も多くあったようです。行事の内容も、時代や地域によって変化しながら、今に至ります。おりひめ星の後、ひこ星の前に昇る1等星には、天の川の中で輝いているのであまのがわ星という名前が伝わりますが、あとたなばたや、ふるたなばた、という棚機にちなむ名前も伝わります。今では夏の大三角として結ばれるこの3個の星は、古よりひとまとまりに夏の夜空のシンボルとして見られてきたことがわかります。夏の大三角に加え、南東の空には魚つり星(さそり座)も見えるようになってきて、夜空は徐々に夏模様となっていきます。
宵の西の低空で明星2個超接近

日没から20分くらいすると、暮れきらない夕焼けの空に、宵の明星・金星が輝きはじめます。上旬は、金星の少し上方に、金星に次いで明るい木星も見えはじめます。地球とともに太陽を廻る惑星は、地球の夜空で、星座とは違う動きを見せます。先月から互いに近づくようすが見られていたこの二惑星は、今月9日に超接近して、すれ違っていきます。夜空で月に次いで明るいこの二惑星の超接近は、なかなか見られることがありません。前後1週間くらい、毎日観察すると、日々の変化が楽しめます。ちょうどその頃、こちらもなかなか見られない水星も近くに現れます。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。


