
海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2026年11月の夜空
南東の空

- この星空が見える時間
- 11月初旬
21時半頃 - 11月中旬
20時半頃 - 11月下旬
19時半頃
今年も秋の南の夜空では、土星が明るく輝きを放っています。太陽を廻る惑星は8個ありますが、肉眼で見えるものは水星・金星・火星・木星・土星の5個で、太陽から最も離れている土星は、約30年かけてゆっくり太陽を廻っています。つまり土星は地球から見える夜空で、約30年かけて星座の中を移動し、もとの星座に戻ってくるのです。ここ数年は秋の1等星みなみのひとつ星と秋の四辺形の間をゆっくり動いていて、明るい星が少なくすこし寂しい秋の夜空に華を添えています。2030年台に入ると、土星はすばるやオリオン座といった冬の星々の領域に移り、秋の南の空はまたすこし寂しくなりますが、2033年には約12年で太陽を廻る木星が巡ってきて、また違う華やかな空になります。規則正しく夜空を巡る星座と、それとは違った動きをする太陽系の天体たち。その巡り合わせは一期一会で、全く同じ星空には二度と出逢えないのです。土星が南の高い空に昇るころには、東の空には冬の明るい星々が昇ってきます。最初に昇ってくるのが五角星の一角で輝くすまるのあいて星(カペラ)で、すばるのあと星(アルデバラン)が続きます。この二星の少し上方では、星団すばるが淡くポワッと輝いているのが見えるでしょう。暗い星が100個以上集まることで見せる、淡くはかない輝きです。カペラとアルデバランの日本に伝わる名前は、「すばるとともに昇る星」「すばるの後から昇る星」という意味合いです。淡くても、他にはないすばる独特の輝きは、昔の人たちにとって夜空の目印となっていたのです。
北西の空

- この星空が見える時間
- 11月初旬
21時頃 - 11月中旬
20時頃 - 11月下旬
19時頃
11月になると秋も深まってきますが、宵の西の空には、まだ夏の1等星たちが明るく輝き、よく見えています。毎日同じ場所で同じ時刻に夜空を見上げると、星座をつくる星々は約1℃ずつ移動していき、1年経つと元のところに戻ってきます。西の空の星座は毎日同じ時刻に観ると1℃ずつ沈んでいくのですが、夏至から冬至までは日々日暮れが早くなり、また秋は日が暮れて星が見えはじめるまでが早いので、夕暮れの空に輝きだす夏の星たちは、季節が移ろってもなかなか沈まず、ずっと宵の空に見えるような気がします。夏の1等星でできる夏の大三角は、12月の冬至ごろまで沈みそうで沈まず、宵の西空をにぎわすのです。あまのがわ星を頂きに抱く十文字星は、その縦のラインがまさしく天の川と重なっていますが、その流れに沿って上方に目を移していくと、天の川は北の空でM字形をしたやまがた星(カシオペヤ座)に重なります。そして流れはさらに五角星へと続き、冬の1等星でできる冬の大三角へと延びていくのです。やまがた星を頼りにすると、一晩中、そして一年中ほとんど動くことなく真北で輝き、方角を教えてくれる北極星を見つけることもできます。
未明の火星・木星・しし座流星群

11月に入ると深夜1時ごろに、東の低い空に火星と木星が昇ってきます。低い空では見えないことも多いですが、未明にはよく見える高さまで昇ってきます。木星は夜空で金星に次いで明るく、星座をつくる星々よりかなり目立って輝きます。火星は木星より少し暗いですが、赤く輝くのが特徴です。火星の夜空での動きは大きく、月初は5℃ほど離れている二惑星は、日に日に近づき、16日に超接近します。そして月末にかけて、しし座の1等星レグルスとこの二惑星が、夜空で一緒に輝きます。20日の未明には、しし座流星群も見られるでしょう。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。


