
海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2026年5月の夜空
西の空

- この星空が見える時間
- 5月初旬
22時頃 - 5月中旬
21時頃 - 5月下旬
20時頃
今年の5月は、日没から間もない19時過ぎから、西の空に明星が輝きます。低い空でひときわ明るく輝いているのが金星で、高い空で明るく輝いているのが木星です。どちらも惑星なので、毎日見ていると星座の中を動いていきます。特に太陽の近くを廻る金星の動きは大きく、日に日に木星へと近づいて行きます。初旬は金星が早くに沈んでいきますが、下旬になるとそろって20時半頃まで見られるでしょう。とても賑やかな宵の空です。ふたつの明星の周りには、冬の1等星たちもまだ輝いています。ひときわ明るい両惑星に今年は少し存在感が薄いですが、こいぬ座のプロキオンも、ぎょしゃ座のカペラも、星座をつくる明るい星のベスト8に入る星々です。ゴールデンウィークごろまでなら早い時間帯に、木星の下方にオリオン座の赤い1等星ベテルギウスと、プロキオンの下方に星座をつくる最も明るい星・シリウスも見ることができるでしょう。どちらも金星と同じくらいの高さなので、金星から左手へ、南の方へと目を移していくと見つかるでしょう。あまりに遠く小さく見える夜空の星は、見た目では違いが分かりませんが、星までの距離は実は様々です。光の速さは秒速約30万kmと不変なので、例えば11光年の(光の速さで11年かかる)距離にあるプロキオンは、今見えたとしても、それは11年前の輝きが見えていることになります。つまり今夜見える星々は、私たちには同時に見えていても、それぞれ違う時代の姿が見えていることになります。これは惑星についても同じで、今月は金星まで約2億km、木星まで約8.5億kmなので、それぞれ約11分前、約47分前の姿が見えていることになります。
東の空

- この星空が見える時間
- 5月初旬
22時頃 - 5月中旬
21時頃 - 5月下旬
20時頃
5月は日が暮れてしばらくすると、東の空にオレンジ色の1等星が輝きはじめます。瀬戸内の播磨灘ではちょうどこの頃、鯛や鰆が産卵のため群がって海面が盛り上がるので、そのようすを魚島(うおじま)と言うそうですが、その時期に明るく輝いて見えるこの星を、漁師はうおじま星と呼んでいたと伝わります。一方5月下旬から6月の瀬戸内沿いの畑では、麦が熟れて収穫期を迎えますが、刈り入れを止める宵の口から輝きだすこの星を、農家は麦星や麦刈り星、麦熟れ星などと呼んでいたそうです。海の民も陸の民も、星と一緒に季節を感じていたことがよく分かります。他方、西洋のアークトゥルスという名前は、この星が常におおぐま座のそばで輝くようすから、熊の番人という意味で付けられたと考えられます。
うおじま星を中心に、北側の北斗七星、南側のおとめ座のスピカ、ほかけ星へとつながる星の並びは「春の大曲線」と呼ばれます。今月は天頂(頭の真上)を見上げると、この春の大曲線としし座が天頂を取り囲むように輝き、春の大曲線は、時間とともに天を掃いていきます。
宵の明星たちと通りすがる細い月

4月からよく見えるようになってきた宵の明星・金星が、5月は更に高く見えやすくなってきます。一方、金星に次いで明るく輝く木星は、徐々に高度が下がってきて、今月の宵の空では両惑星が日に日に近づいていきます。6月9日に両惑星は、夕空で超接近して輝きます。惑星はみな太陽を廻る面がほぼ同じなので、地球の空で太陽とほぼ同じルートを移動して、ときどき接近して見えるのです。月の軌道面も似ているので、18〜21日には、細い月が二惑星の近くを通りすがります。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。


