
海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2026年12月の夜空
南東の空

- この星空が見える時間
- 12月初旬
22時頃 - 12月中旬
21時頃 - 12月下旬
20時頃
12月は日暮れが最も早い時期で、関西では17時前、九州では17時過ぎに陽が沈みます。日没から30分くらいすると明るい1等星が見えはじめ、18時ごろには空全体に星が見えるようになります。日が暮れて間もないその宵の頃、南の空で輝いている星が、土星とみなみのひとつ星です。どちらも同じくらいの明るさですが、よく見ると輝き方が異なります。みなみのひとつ星はキラキラと瞬きますが、土星はキラーッと輝くだけで瞬きません。これは土星だけでなく木星や火星といった惑星に共通の輝き方で、星を見分けるポイントとなります。星座を形づくる星々は、太陽と同じく自ら輝く大きな星ですが、太陽を廻る惑星に比べて遥か彼方で輝いているので、例え望遠鏡で見ても点状にしか見えず、形が分かりません。そのような星から来る細い光線は、地球の大気を通過するときに揺らぎ、それが瞬きとなって見えるのです。一方、望遠鏡なら形の分かる惑星は、光線の揺らぎはその形の中に吸収されてしまうのです。冬の海上は風が強く、星はいっそう瞬きます。どうぞ惑星と星座の星々の輝きを見比べてみてください。
宵の東の空では、冬の1等星のうち、すまるのあいて星(カペラ)とすばるのあと星(アルデバラン)が、まず低いところに輝きはじめます。そして3時間ほどの間に次々と1等星が現れ、星座をつくる星で最も明るい大星(シリウス)が昇ってきて、7個(黄色字の星)が勢ぞろいします。大星を起点とする「冬の大三角」が見つけられたら、平家の旗色のように赤い平家星(ベテルギウス)以外の星を結んでできる大きな六角形、「冬のダイヤモンド」も見つけられるでしょう。ここは、地球から見て最もにぎやかな星空領域です。
北西の空

- この星空が見える時間
- 12月初旬
20時頃 - 12月中旬
19時頃 - 12月下旬
18時頃
西の空の星々は、毎日同じ時間に見ると少しずつ沈んでいきますが、秋は毎日少しずつ日暮れが早くなるので、夏の大三角は宵の西の空でなかなか沈まず見え続けているような感覚にもなります。とはいえ12月も後半になると、七夕の星々は宵の口に低い空に消えていきます。しかしあまのがわ星を頂く十文字星は、クリスマスの日も19時頃まで西の空に輝きます。夜空に掲げられたこの立派な十字架は、きっと昔から崇められてきたことでしょう。十文字星の縦のラインに重なる天の川は、上空に延ばしていくとM字形の星座、カシオペヤ座を通り、東の空の五角星、そして冬の大三角へと続いていきます。夏の大三角が沈むのと入れ替わりに冬の大三角が昇ってきて、夜空は冬の星空、冬の天の川へと移り変わっていくのです。カシオペヤ座が高い空に見える姿を、日本ではふたコブの山に見立て、やまがた星という名前が伝わります。冬の間は、このやまがた星をたよりに北極星を探せます。真北の方角を教えてくれる役星(やくぼし)である北極星、子の星(ねのほし)。ぜひ見つけてみてください。
深夜の火星・木星・ふたご座流星群

今月も、深夜になると東の空に木星と火星が昇ってきます。11月に超接近して見えたふたつの惑星は、12月に入った頃もまだ、空に伸ばした手で隠せるくらいに近く見えます。両星の間にはしし座の1等星レグルスが輝いていて、今月の木星はレグルスとともに日々動いて行きます。一方火星は、1月半ばまでは木星から離れていく動きを見せ、1月下旬から3月末にかけては再び日々木星に接近する、惑星らしい動きを見せます。12月14日は深夜から未明にかけて、ふたご座流星群も見られるでしょう。惑星達の輝きと一緒に、ぜひお楽しみください。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。


